最近、海の水位が上がったり、世界のあらゆる国で頻繁な豪雨や洪水、猛暑による干ばつなどが起こるようになり、その被害が大きくなっているね。
そういう気候の変化を引き起こしている原因の一つとされているのが、いわゆる「地球温暖化」だよね。世界中で今すぐに解決に向けて努力しなければいけない問題の一つだね。
1880年から2012年にかけて、地球の平均気温は0.85℃上昇しているんだ。平均気温が1℃上昇すると穀物の収穫量は約5%減るとされていて、実際にトウモロコシや小麦などの主要な作物は、世界中で毎年収穫量が減っているんだ。
平均気温が上がると、あらゆる生態系に悪い影響が出てしまう。森林や海や川とそこに住む生物は、私たちの生活に欠かせない貴重な資源でもあるから、とても大きな問題だね。
気候の変動の原因となっている地球温暖化をくい止めるため、二酸化炭素などの温室効果ガスの排出を減らすように取り組んだり、家やビル、電気や水道などのインフラを含めた、災害に強い街づくりをしていく。これが「気候変動に具体的な対策を」ということなんだよ。
夏になると「熱中症警報」とか「ゲリラ豪雨」とか聞くよね。昔はなかったんだけど、地球温暖化の影響で、日本の気温も上がってきているんだ。私たち一人ひとりも、なぜ地球温暖化が起こり、気候変動によってどのような影響があるのかを理解し、ふだんの暮らしを変えていく必要があるよ。二酸化炭素の排出量や省エネルギーに配慮されたサービスや商品を選んだり、使わない電化製品のスイッチをこまめに切ったりすることも、その第一歩となるんだよ。
気候変動への対応が急がれる中、日本の企業は、製造・流通・小売りといった産業に関わるさまざまな過程で、省エネルギーに配慮し二酸化炭素を削減する取り組みを行っています。石油や石炭に替わるクリーンなエネルギーの開発や、災害に強い建材や建造物の研究・開発も、日本の企業が力を入れている取り組みの一つです。
地球温暖化をくい止めるための代表的な例が、2015年に採択されたパリ協定です。パリ協定では「世界的な平均気温の上昇を、産業革命以前に比べて2℃以下に保ち、1.5℃以下に抑える努力をする」という長期的、国際的な目標が定められています。このパリ協定で示された数値に基づいて、各国の政府が国内での二酸化炭素排出量の削減について目標を決め、規制を設けたり政策をつくったりして、温室効果ガスの排出量を抑えるための取り組みを続けています。世界の企業の間でも、地球温暖化を防ぎ、気候変動に対応するための取り組みが進んでいます。工場やプラントで使用するエネルギーを温室効果ガスの排出量を抑えられる天然ガスや水素に替えたり、輸送時の二酸化炭素排出量を抑えるために、長距離輸送をトラックから電車や船舶での輸送に切り替えたりする企業が増えています。
それぞれの目標には、その内容をより細かく示したターゲットが7項目設定されているよ。
詳しくはを見てみてね!
13.1 すべての国々において、気候関連災害や自然災害に対する強靱性(レジリエンス)及び適応力を強化する。
13.2 気候変動対策を国別の政策、戦略及び計画に盛り込む。
13.3 気候変動の緩和、適応、影響軽減及び早期警戒に関する教育、啓発、人的能力及び制度機能を改善する。
13.a 重要な緩和行動の実施とその実施における透明性確保に関する開発途上国のニーズに対応するため、2020年までにあらゆる供給源から年間1,000億ドルを共同で動員するという、UNFCCCの先進締約国によるコミットメントを実施するとともに、可能な限り速やかに資本を投入して緑の気候基金を本格始動させる。
13.b 後発開発途上国及び小島嶼開発途上国において、女性や青年、地方及び社会的に疎外されたコミュニティに焦点を当てることを含め、気候変動関連の効果的な計画策定と管理のための能力を向上するメカニズムを推進する。
*国連気候変動枠組条約(UNFCCC)が、気候変動への世界的対応について交渉を行う基本的な国際的、政府間対話の場であると認識している。
目標は全部で17個!
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