教育ということは、こどもが学校で勉強をする時の話かな?
もちろんそれもあるけれど、実は大人にも教育が必要な場合があるよ。大人でも文字や数字が読み書きできない人もいるから、そういう問題も含めているよ。
たしかに、日本では義務教育があってすべてのこどもが教育を受けられる環境があるけれど、他の国でもそうだとは限らないよね。
お金を稼ぐためにこどもの頃から働かなくてはいけないとか、そもそも勉強を教えてくれる先生がいなかったり学校がなかったり、特に戦争起きている地域のこどもたちはそういう問題を持っている事が多いよ。
お金の問題だけではなくて、学ぶことのできる環境を整えていく事が大事なんだね。
世界の国はそれぞれの文化を持っている。そういう多様性をお互いに理解していけるような教育も必要だよ。
それが「質の高い教育をみんなに」ということなんだね。
SDGsは今、日本の中学校や高校の授業でも取り上げられているね。世界の課題について生徒達みんなで話し合ったり、部活動としてSDGs部を立ち上げたりといった活動が、ESD(持続可能な開発のための教育)として各地で行われているんだ。教育は貧しい暮らしから脱出して自立する手段としてはもちろんだけど、持続可能な開発を実現する手段としても基盤となるものなんだ。子どもも大人も、学びたい時に誰もが学べる環境が、世界中で実現されるために、何ができるかな。
開発途上国の教育を改善するために、これまでも世界では国際的な支援が続けられてきました。
小・中学校を建設したり、教材や学校で使う機材を提供したりして、教育の「量」を増やそうというのが支援の一つの形です。また、教育の「質」を高めるために、教育カリキュラムを新たに作ったり、教員の育成に力を入れたりという支援も行われています。学校の環境を整えるだけでなく、子どもが働かなければいけない状況も打開していく必要があるでしょう。
それぞれの目標には、その内容をより細かく示したターゲットが7項目設定されているよ。
詳しくはを見てみてね!
4.1 2030年までに、すべての子どもが男女の区別なく、適切かつ効果的な学習成果をもたらす、無償かつ公正で質の高い初等教育及び中等教育を修了できるようにする。
4.2 2030年までに、すべての子どもが男女の区別なく、質の高い乳幼児の発達支援、ケア及び就学前教育にアクセスすることにより、初等教育を受ける準備が整うようにする。
4.3 2030年までに、すべての人々が男女の区別なく、手頃な価格で質の高い技術教育、職業教育及び大学を含む高等教育への平等なアクセスを得られるようにする。
4.4 2030年までに、技術的・職業的スキルなど、雇用、働きがいのある人間らしい仕事及び起業に必要な技能を備えた若者と成人の割合を大幅に増加させる。
4.5 2030年までに、教育におけるジェンダー格差を無くし、障害者、先住民及び脆弱な立場にある子どもなど、脆弱層があらゆるレベルの教育や職業訓練に平等にアクセスできるようにする。
4.6 2030年までに、すべての若者及び大多数(男女ともに)の成人が、読み書き能力及び基本的計算能力を身に付けられるようにする。
4.7 2030年までに、持続可能な開発のための教育及び持続可能なライフスタイル、人権、男女の平等、平和及び非暴力的文化の推進、グローバル・シチズンシップ、文化多様性と文化の持続可能な開発への貢献の理解の教育を通して、全ての学習者が、持続可能な開発を促進するために必要な知識及び技能を習得できるようにする。
4.a 子ども、障害及びジェンダーに配慮した教育施設を構築・改良し、すべての人々に安全で非暴力的、包摂的、効果的な学習環境を提供できるようにする。
4.b 2020年までに、開発途上国、特に後発開発途上国及び小島嶼開発途上国、ならびにアフリカ諸国を対象とした、職業訓練、情報通信技術(ICT)、技術・工学・科学プログラムなど、先進国及びその他の開発途上国における高等教育の奨学金の件数を全世界で大幅に増加させる。
4.c 2030年までに、開発途上国、特に後発開発途上国及び小島嶼開発途上国における教員養成のための国際協力などを通じて、質の高い教員の数を大幅に増加させる。
目標は全部で17個!
下の17の目標から気になる項目をクリックしてみよう!